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『どうした、宿儺。さっきまで俺を見下してたくせに、今度はこっちが見下す側になってしまったようだけど?』
「ほう、そんなに急ぎ死にたいのか。ならばお望み通りにしてやろうではないか?」
言葉のキャッチボールができているようでできていないこの会話。
特級の上位、呪いの王とまで謳われる宿儺に、俺は同等に戦えている
それだけで結構名誉のあることだろう。
それに俺の頭は戦いながらも機能してくれる。考えることも容易い。
要するに、俺が戦闘すれば宿儺の興味もそそられる。
それで悠仁の心臓が戻ればいい。
それだけの話だ。
なのに、こんなにも手こずる。
さすがは、呪いの王と言ったところだった。
天坂鉾を駆使して術式を回避しながら、もう片方の手で作り出した呪具を宿儺の体にブッ刺す。
だが瞬時に呪具が破壊されて宿儺の体も元通りに戻っている。心臓をのぞいて。
俺の体力は反転術式で補える。
だが、俺の呪力は底なしではない。
一回だけ悟に呪力量を測ってもらったところ、憂太までは行かないけど相当な量はあったらしい
だとしても、有限。
それ故特級相手に幾度も呪具作ってはぶっ放してたらこっちが先にやられる。
『“爆ぜろ”!!!』
「呪言か。範囲が広いが避けられる。つまらんな。」
時折呪言も混ぜながら戦い続けていくも、全て避けられ破壊されるのは建物ばかり。
この際建物が崩壊するのは構わないが、恵が無事かどうかだけが心配だった。
この戦闘で俺が勝つ方法はいくつかある。
そのうちの一つが「術式反転」を身につけること。
だが、それはあっけなくできた。
「キィエエエエエ」
『うるさい。耳障り。』
宿儺と戦ってるのにも関わらず介入してきたあの呪霊。
そいつに手を向けて、「術式反転“撤去”」と心の中で唱えてみれば呪霊は跡形もなくいなくなった
元々反転術式はできてたんだ。
その時に使うプラス、呪力がマイナスとすればその真反対のエネルギーを術式に流し込む。
俺の術式の正式名称は「構築術式」。
五条先生が「術式順転」「術式反転」「虚式」の三つの技をやっているところを見ていて、俺も応用できるかずっと考えていた
「術式順転」が“構築”
なら
「術式反転」は“撤去”
作り上げ、壊し去る。
ならば
「虚式」は___
『術式順転“構築” 術式反転“撤去” 虚式____
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RUNA - コメント失礼します( . .)"一気読みさせて頂きました!めちゃくちゃ面白いです!もう更新はしないのでしょうか…? (11月26日 14時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
るきー流季ー - 美傘さん» ありがとうございます!!原作入ってわっちゃわっちゃしてくると思いますが、どうかご贔屓に。 (2022年4月4日 6時) (レス) id: 17a7d13276 (このIDを非表示/違反報告)
美傘(プロフ) - コメント失礼します!続編おめでとうございます!これからも読まさせていただきます!頑張ってください! (2022年4月3日 18時) (レス) @page3 id: d900c150ef (このIDを非表示/違反報告)
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