『あんスタ』 朔間凛月に成り代わりました

大人っぽい☆ ページ24

朔間零side


隣に居る凛月は我輩よりも時たま大人っぽいことをする。高校生じゃない考え方をするときもある。

そして、事故や事件があると顔を歪める。死ぬ痛みを知っているかのように。



凛月「・・・ねぇ」


零「ん？何じゃ？」


凛月「死ぬならどんな死に方したい？」


零「縁起でもないことを言うのう」

凛月「答えて・・・」



顔を下に向ける凛月の肩は震えている。何かから怯え逃げるように。



零「・・・凛月を守って死ぬことじゃな」


凛月「守れなかったら？」


零「守れなかったらじゃなくて守る。それが我輩、いや、兄の務めでもあるからな」


凛月「！そっ。・・・・でも、俺のために死んで欲しくない(ﾎﾞｿｯ」



おぉ・・・っ！！凛月が！！やはり我輩は弟に好かれて居るのだな。これ、凛月の前で言ったらアッパーくらう。



零「こんな話は終わりじゃ！！凛月、手を繋いで帰ろう！！」



嫌がられるのを覚悟で提案すると素直に手を繋いでくれた。顔を見ることはしなかったが、泣いてることが分かった。

そんなに我輩が死ぬことがいやなのじゃな♪

優しさ☆→←兄弟☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す