もっとあなたの「可愛い」が欲しいんです！ 【我妻善逸】

絶対なってやる！！ ページ10

「荻本屋の遣手…アタシの目に狂いはないのさ」



「荻本屋さん！そりゃありがたい！」




件の店からやってきたと喜ぶがしかし、




「あー、でもすみません。こっちの子は勘弁を。見ての通りですから、すでに先約があるんです」




そう言ってスッとAの手を引く。遣手の女性は残念そうにしたが、伊之助だけを引き取っていった。




「達者でな猪子ーーー」



『元気でね猪子ーーー！！……ではなく！！』



まだ手を掴まれていたAが天元を振り返って目を吊り上げる。




『さっきから何なんですかあなたは！！お嫁さんを助ける気あるんですか！？それとも何ですか刀向けた腹いせに本気で私を売る気ですか！？』



「んなわけねぇだろ馬鹿かテメェ。いいか？お前はコイツがまともに売れると思うのか？お前とセットで潜入させた方が都合がいいんだよ」



呆れたように善逸を指す。渦中の彼はアタイだけ余ってる！でもAもいる！などとぶつぶつ言っているが、




『ちょっとーー！！あなたなんて失礼なことを！！善逸がこうなったのは200ぱーせんとあなたの下手な化粧のせいでしょうが！！』



「何だ氷女お前そいつに気でもあんのか」



『あったら悪いんですかこの音柱！！見てやがりください、私が必ず善逸……いや、善子を吉原一の花魁にしてみせますから！！』



「馬鹿かテメェ任務しろよ！！」




『大丈夫だよ善子！一緒に頑張ろうね！！』



「派手に話を聞け！！」

なれなかった→←実は大人気だったりする

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