◇*.6 ページ6
.
｢…｣
バクバク…バクバク…
状況を理解した途端に押し寄せるようにやってくる心臓の音
こんなに男の子に近付いたの人生で初めてなんじゃないかってくらい、
そのくらい
至近距離に二宮くんがいた
.
男の子って…二宮くんって…
こんな香りするんだ…
私今絶対汗臭いよね…恥ずかしい…
あっホクロ…顎にホクロがある…
息をするのも忘れて
ただじっと
下から二宮くんの顔に見とれてた
｢…ぁ///｣
だから私の視線に気付いてか、ふ、って視線が下がった瞬間
心臓が飛び跳ねて
思いっきり顔を背けてしまった
和｢…｣
.
翔｢二人とも！ごめん今の俺が蹴ったやつ！怪我しなかった？｣
真凛｢大丈夫！？｣
翔くんたちが駆け寄って来てハッとする
そうだ、ボールが当たりそうだったのは私だけじゃない…
｢…アズ、
アズ｢大丈夫｣
.
アズ｢…和也が、守ってくれたから｣
.
ビックリして気付かなかった
二宮くんが
私とアズ、二人同時に引き寄せて
ボールから守ってくれてたこと
.
｢…う、うん！私も、二宮くんのお陰で無傷です…｣
翔｢そっか、良かった〜マジ焦った｣
潤｢翔さんコントロール悪すぎ(笑)｣
真凛｢でもほんと二人とも無事で良かったよ〜和也ナイス！｣
和｢…べつに、1番近くにいたから｣
ふわって
二宮くんの香りが消えて
またいつもの夏の日の匂いに戻った
アズ｢…和也、ありがとう！｣
和｢…ん｣
｢…ぁ、二宮く…
真凛｢あー！やっちゃった！｣
真凛の声に皆の視線が集まって
タイミングを逃した言葉が
喉の奥に留まる
翔｢なに、どうした？｣
真凛｢ボール！二人に当たらなかったのは良かったけど…｣
二宮くんが私たちから避けてくれたボールは
壁に当たってそのまま花壇の中に落ちていた
潤｢…うわ〜潰れちゃってる｣
｢…ぇ、｣
急いで振り返って見た先には
ボールの下敷きになってる花が
可哀想なくらい、折れ曲がってて
真凛｢どうする？｣
アズ｢…でもこれって誰が世話してるの？｣
翔｢…確かに｣
潤｢いいんじゃない？それくらいなら｣
｢…｣
まぁそっかって
あっさり納得する皆に
この時初めて
強く何かを主張したいって気持ちが芽生えたんだ
.
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和(プロフ) - (名前りんさん» りんｻﾝ、コメントありがとうございます！(*´ω`*)うわぁ、前作から…嬉しいです。有難いです。(´；ω；`)こちらも、前作に負けないくらい切なくするつもりなので(笑)、引き続き楽しんで頂けると嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年4月24日 19時) (
レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、コメントありがとうございます(^^)わーい、めちゃくちゃ嬉しいです！甘酸っぱい青春…私も大好物です(笑)そんな青春を思い出して貰えるようなお話にしたいと思うので、また是非よろしくお願いします(*´ω`*人) (2020年4月24日 19時) (レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
(名前りん(プロフ) - 新作も前作に引き続き大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: c02e8af171 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - この甘酸っぱい感じ。大好物です！和さんの作品、大好き！ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 7819f221c3 (このIDを非表示/違反報告)
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