第二十三話 -風蛇- ページ13
私は風蛇と静かに目を合わせた。
A「…」
目を合わせていると、突然風蛇は攻撃体制に入った。
一瞬、風蛇の未来の動きが見えた。
A「(未来が…見える)」
私は少し先の未来の風蛇がいる所の反対側を向いて、今の風蛇がいるところへと刀を向けて走った。
すると案の定風蛇は後ろに回ったので私は後ろを向いてワープ魔法を使い、そのまま風蛇の背後へとワープする。
その後、私は風蛇の背後から攻撃した。
連続系の必殺スキルだから、かなりダメージを与えたはずだ。
その後私は風蛇の前に降り、動きを封ずる結界魔法を唱えた。
因みに結界魔法は、あの本に載っていたとおりに掛けた。
結界魔法は初めての魔法でしかも高等魔法だからほぼほぼ掛けだったのだが、なんとか成功した。
風蛇の身動きを取れなくすると、風蛇の背後から風蛇の前に移動し目を合わせた。
A「…(ギン」
すると風蛇は、何かを感じ取った様に大人しくなり、一、二分くらいすると緑色の光に包まれて人となった。
下の方で深い青緑の髪を束ねていて、毛先は腰辺りまであった。
冷静さを強く感じさせる目は、少し吊り目で濃い緑だった。
一瞬、美人すぎて女性かと思ったが彼の服装を見て男性なのだと分かった。
〔 風蛇の服装：学ラン ( 黒 ) 〕
風蛇「…すまない……、君は無実だったのか…」
A「いえ…、誤解が解けて本当に良かったです」
斬「Aー！………A？」
A「ハッ…斬！」
斬「大丈夫だったか⁈…A、この傷…」
A「あ、これ？大丈夫だよ。誤解も解けたみたいだし、ね。」
風蛇「本当にすまない…。けがまで負わせてしまって」
A「こんなの擦り傷！大丈夫だよ」
風蛇「…そうか……あ」
斬・A「…？？？」
風蛇「これ…使え、やる」
そう言って渡されたのは、明な液体が入っている小瓶一つと、包帯だった。
A「…！良いの？」
風蛇「(頷」
斬「サンキューな風蛇！…じゃなくてありがとうございます風蛇様(汗」
A「ありがと！えと…」
風蛇「改めて。俺の名前は風蛇 舞、よろしく。あとタメ？で良い」
斬「…！ありがと！舞！」
A「本当ありがと！」
風蛇「…！(照」
続く
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作者名：威風堂々 | 作成日時：2015年12月13日 19時
