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一虎が宙を舞う。
それを受け止めるマイキー。
マ「!?」
一虎「ガハッ」
白い
否、それは彼らがよく知っている顔で。
A「教えてあげようか」
廃車の
A「あの日 ''態と''
精神不安定な一虎に 佐野真一郎を襲わせた人物」
全身に悪寒が走った。
彼女は、何を言おうとしている？
A「____わたしだよ」
にんまりと笑う少女に 場が静まる。
マイキー君たちだけじゃない、
ドラケン君や半間でさえも、
息を飲んで 彼女を見ていた。
マ「嘘つくんじゃねぇ、オマエは兄貴が大好きだった
そんなことするはずがねぇ」
A「君がわたしの何を語るんだい？
何も知らないくせに」
一虎を突き落とした際に 奪った鉄パイプを眺め、
言う彼女。その姿は まるで
一虎「う、そだ……だって、オレがマイキーを
恨み続けてたこの2年間は…？」
A「知らないよ、勝手に君がしたことじゃん」
「 わたしのせいじゃない 」
違う!違う!違う!
あれは彼女の嘘だ…!!
だって彼女は 真一郎があんなに大好きで、
じゃあ なんの為にこんな嘘を…？
A「いいねぇ もっと見せてよ!
絶望の顔を!」
もう一度 顔をあげて 楯山Aを見た。
一虎「マ マイキー…オレ…」
マ「なにも言うな。例え利用されていたとは言え、
兄貴を殺したのは一虎で それは今も変わらねぇ!
でも、」
マ「オマエだけはぶっ殺す 楯山A」
A「ハハッ そう簡単に殺されるワケねーじゃん」
―――そうか 彼女は守りたいんだ。
自分が悪役になることで、
東卍を 一虎君を 守ろうとしてるんだ。
何より、共通の敵を倒すこと。
それは最も人と人を結びつける。
A「知ってる？
ちゃんとした絆を紡ぐ、
そうしてできた仲間って、簡単に裏切らないんだよ。
夫婦とか恋人ゴッコとは比べものにならない程…
なのに誤解して 恨んじゃって、バカみたい」
マ「なにゴチャゴチャ言ってんの？」
A「覚えてる？
あの日 場地が君に言った言葉。
わたしは覚えてるよ」
「君―――君だよ… 一虎」
忘れもしない、
『この先 どんな地獄が待ってても
オレは最後まで一緒だから!!』
何度も繰り返した、あの夏を。
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