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聞いてしまった。
A「羽宮一虎に殺された…はずだった…」
隣にいる松野千冬が 静かに唇を噛み締める。
そりゃそうだ。あの日には場地君だっていた。
おれが知っている中では、
当たり前のように、彼女と場地君と仲が良かった。
マ「すまねぇっ」
勢いよく頭を下げる マイキー君とドラケン君。
2人はなにも悪くない。
でも、巻き込んでしまったことも事実。
彼女の答えは、
A「アンタらのスッカスカな頭下げられても
嬉しくないワ」
___デコピン だった。
マ「………は？」
A「……わかってる。
オマエらは悪くないし、あの2人にも悪気はない。
それを責めるほど クズになったつもりもない」
A「ただ 忘れてたんだ…
''初めて''アイツが死んだ日のことを」
そう呟いて立ち上がる彼女は
やはり いつもより元気のない笑顔で。
今 彼女は''初めて''と言った。
やっぱりタイムリープしてるんだ…!!!
A「今は混乱してるだけ。
もう少し感情を整理したい。
…でも、一つだけ言えるとしたら」
A「わたしは真一郎を奪ったあの夏が嫌いだ。
それ以上に、アイツと過ごした
あの夏が好きだ」
「それだけは変わらないよ」そう言って笑う君は
きっと泣いていた。
それでもその顔が、とても綺麗だったから。
マ「! タケミっち
…と 千冬か」
おれは 無意識に動いていた。
マ「…Aは強ぇな オレも…
今さらしょうがねぇって 頭ではわかってんだ」
マ「でも 心がついてこねぇ」
マ「あれから2年、
兄貴を殺した一虎だけは 一生許せねぇ」
遠くを見つめるマイキーは
今にも消えてしまいそうで。
消えるもんかと 死に物狂いで叫んでいるようで。
マ「オマエ なにがしてぇの？タケミっち」
千冬『オマエは一体… 何がしてぇんだ？』
オレのしたいこと…
マイキー君に場地君を連れ戻せって言われて、
連れ戻したら稀咲をクビにできると思った。
違う!!!
オレは、
武道「____オレは 東卍のトップになりたいです!!!」
ケガばっかで 服もダサいし 挙句にDT。
それでも彼の横顔は 本当に綺麗だった。
A「応援してるよ 武道」
だって、間違いない、
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