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赤い、赤い炎が全てを奪う。
愛する人も 大切な友も 全てを。


息を吸う肺が痛い。
ちがう、もっと痛いのは
おれの心だ。




ヒナが 死んだ。




おれの目の前で、死んだ。
アッくんも死んだ。
前の未来と何も変わってなかった。





武道「絶っ対ぇ助けるから!!!」





何度奪われたって
何度殺されたって
何度死んだって
何度救ったって

何度だって
何度だって繰り返して






「君が助かる未来にたどり着くまで
絶っ対ぇ折れねぇから!!!」






幸せに笑う君に 会いたいから。


決めたよ ヒナ



武道「オレが 東卍のトップになる」



翌日 ヒナの葬式が執り行われた。
直人に会ってもう一度話をする。
根を正さなきゃ、なんも変わんねぇんだ。




東卍を潰す。







直人「__今の東卍に龍宮寺堅は
存在していませんでした」





そう言って連れてこられたのは刑務所だった。


ド「ひさしぶりだな タケミっち
無事でよかった」


彼は、殺人を犯 した死刑囚だった。



ド「Aは、元気か?」

武道「あっえっ」


ド「知らねえよな……アイツはずっと行方不明だ。
で 用は?」



Aが行方不明?
もしかして彼女も東卍に殺されて…?

おれの疑問を他所に、話は進んでいく。



ド「ガキの頃は良かったな
…東卍は オレの全てだった」

ド「もう1回 人生をやり直してもオレは
同じ生き方を選ぶ 後悔はねえ」



昔よりずっと(やつ)れた彼は、
昔と同じ 強い眼差しをしていた。

ドラケン君は 変わってなんかなかった。


ド「…けどよ 本当に人生をもう1回やり直せるなら
しなきゃなんねえことがある」


瞬間 空気が変わった。
暗く濁った瞳と瞳が交わる。






「稀咲を 殺す!」






ぞわり 背筋が凍った。

疑問は残るまま ドラケン君の背を見送る。
その背中は どす黒い闇を抑え込むように…





稀咲鉄太―――直人曰く ヒナを殺し続ける張本人。





コイツを東卍から消すしか方法はねえ。
ぱーちんが居ない今 参番隊は狙いどきだ。



武道「それと…アイツ、
Aについて なにか情報はないか?」


直人「彼女は溝中番長だったといえど、所詮溝中。
これといって東卍関わりのない一般人でした。






なのに、ある日から行方不明になっています」


武道「行方不明!?それは…」



嫌な予感が した。





直人「東卍の可能性は低いです。
何故なら ''彼女が消えたのは、





2008年の8月15日だから'' です」

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作成日時:2021年9月2日 23時

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