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ただ 問題があった。
____それはたったひとつ、
楯山Aは東卍ではないと認知させること。
A「わたしは 溝中番長 楯山A!!
この抗争を荒らしに来た!!」
半間「初めて聞く名前だなー だりぃ」
マイキーから方向転換して来る半間。
大きく振り翳される拳に 負けじと拳を向ける。
A「と 思った?」
上着を顔面に投げつけその横をすり抜けた。
死神とヤったらわたしが死ぬ。わたしが死ぬ。
はい 大事なので2回言いました。
尻目で見れば、更に上着を払う半間に
マイキーが蹴りこみにいく。
マ「オマエの相手はオレだろ」
半間「ばはっ♡妬くなって」
サンキュー
五感が冴え渡っているような そんな感覚がする。
あーなんなら第六感も開いちゃってますね これは。
見えた。黒と白の狭間、
ドラケン向けられた''鈍色に光る
A「オマエ よくわかってんじゃん」
を、横から素手で掴んだ。
掌から溢れる血が アスファルトを染める。
予想もしてなかった事態に 戸惑う
キヨマサ「邪魔すんな…!!!うおおおおっ!!!」
A「っっっ!?!?」
だが さすがに育ち盛り思春期真っ盛り 男子中学生。
懇親の力を込められ、わたしが掴んだままのナイフは
見事ドラケンの腹に突き立てられた。
ド「ぐ、ぁッ…?!?!」
私の小さな手では その刀身の半分しか
覆うことができなかったのだ。
ドラケンはショックで意識を失い 倒れ込んだ。
キヨマサ「やった…!!」
A「なんて?」
油断し力が緩められた
わたしは彼の右手のひらに刺した。
更にソレを引き抜けば 小さな悲鳴が上がる。
A「ねぇ まだヤルの?」
キヨマサ「ヒッ」
逃げ出した雑魚になど興味はない。
振り返りドラケンの容態を確認する。
脈が早い。体温も低下しつづけている。
止まらない血が その危険度を表していた。
ソレに気づいた武道が 駆け寄ってくる。
マ「どうした!?タケミっち」
武道「ドラケン君が…
_____ドラケン君が 刺された!!!」
A「あ、ぁ、」
あの日が フラッシュバックする。
立ち込める鉄の香り。
視界を埋め尽くす鮮血。
『A…』
刺された腹部を抑えもせず、君はただ
笑っていた。
どうして?
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