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「これから、家康君のところに…向かう、と思うけど

その、刀で 私を突き刺…して 毒を纏わせ、ればいい、よ」




ぱたり、と唯桜の三成の頬に伸ばしかけていた手が落ちる。


僅かに開かれたままの瞳を閉じて、三成は湧き上がってくる怒りを感じた。




「家康ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」



振り上げた刀がカタカタと震える。


固く目を瞑り、唯桜の胸元に突き刺した。

その匂いに酷い頭痛に襲われる。




「…紫毒姫」




「ぐるるる…」




「唯桜様に何人たりとも近づけるな」





そう言い残すと彼は本陣を飛び出した。

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月1日 20時

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