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「ダメだよ、私に触れたら」
「そんなことを言っている場合ではございません!直ちに軍医を…!」
「ううん、もう、間に合わないよ」
主に危害を加えられた腹心ほど容赦がない。今生きているのがもはや不自然なほど傷は深かった。
「よく聞きたまえ、三成君」
「……はい」
「まず、君に紫毒姫を預ける。だから君は、1人じゃない
あの打掛は、私を綺麗にしたらもう一度着せてほしい。そして大切に、大切に保管して欲しいんだ。ずっと。汚したら怒るからね」
「はい」
瀕死だというのによく口も動くし声も出る。培った胆力がこんなことで役立とうとは。
「あとは……そうだなぁ、呉服屋殿の、道具も同じようにしておくれ
また言うけれど、君は、絶対に、」
1人じゃないよ、それを忘れないで
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年7月1日 20時