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「確認を取る。しばし待て」
きびきびとした動きで門番の1人が城へと向かう。あまり時間を掛けずに戻ってくるとひと言「入れ」とだけ言った。
「くれぐれもご無礼のないように」
「三成様に叩き斬られてしまうからな」
「分かっております」
そこまでの強さはない。歳若くして城付きの呉服屋をやっていることすら信じられないというのに。
女中に案内され 着いたのは秀吉が鎮座する広間。
跪き、桐箱に入った反物を差し出してひれ伏す。
「こちら承っておりました反物にございます。まず色が見たいと仰せつかっておりましたので無地のものを数個ご用意させていただきました、ご覧下さいませ」
「うむ」
「秀吉様」
女中が桐箱を取り 秀吉に差し出す。その間も霸桜は頭を下げたままだった。
あの人混みがよくなかったのか未だぐるぐると目眩がする。今にも倒れそうだがせめて城を出るまでは耐えなければならない。
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年6月27日 20時