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竜の鱗は非常に硬く、並大抵のことではかすり傷すらつかない。
怒る紫毒姫に目を付けられた今 総大将に残された道は冥土への一本道のみだ。
「ひっ、ひい!」
「ガァァァァァァァ!!」
雄だろうが雌だろうが竜の咆哮は猛々しい。威嚇するためのものであるから当然といえば当然だが、地の王者 雌火竜の上位互換たる紫毒姫はなおさらそうだ。
撒き散らされる棘や紫煙は猛毒。逃げ場はない。
「く……くそっ!竜にやられてたまるか!」
竜相手に刀を振り下ろす威勢は認めるが無謀に代わりはない。
甲高い音がして見事に刀は真っ二つだ。紫毒姫にはなんの傷もなく。
「やれやれ……どうだい、豊臣に登降するなら命は助けてあげてもいいよ?」
「す、する!登降するから助けてくれぇ!」
「うん、懸命な判断だ 君は賢いね
その見事な鎧は名将の証だよ きっと豊臣で上手くやれる」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年6月27日 20時