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｢唯桜様！先陣は三成めが拝命致します！！｣
どうかお下がり下さい！、と聞こえてくる。
三成には悪いが 唯桜も引く気はさらさらない。
｢大丈夫 私には紫毒姫がいるから｣
誰にも聞こえないように呟く。
敵の本陣近くに舞い降りて、唯桜は短刀よりも更に小さい刃を取り出した。
先端には紫毒姫の毒が盛られており、掠っただけでも致命傷だ。
｢先に女を仕留めろ！｣
｢お馬鹿さんだね 私に刃を向けるなんて｣
ひゅっ、と放たれた刃が兵士たちの頬や足を掠る。
あとは時間の問題だ。
｢どうした！？そのような小刀 かすり傷に過ぎんぞ！！｣
｢あとちょっとかな｣
すぅ、と目を細める。
唯桜は既にこの兵士たちの命を消しかけているのだから。
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年6月27日 20時
