今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:1,744 hit
小|中|大
2 ページ4
戦の勝利を手に城へと戻る豊臣軍。
城下町の人間は口々に豊臣秀吉を始めとした武将の名前を叫び 祝った。
わあわあと賑やかに人々で埋め尽くされる道を、1人凱旋には目もくれず進むものがいた。
反物が包まれた紙包みを大切そうに抱えて細い腕で人混みをかき分ける。あまり体調が良くないのか その顔は少し青いようだ。
「秀吉様ー!半兵衛様ー!」
「おかえりなさいませ!!」
「唯桜様ぁ!!」
「三成様ぁぁぁ!」
「わっ」
人混みに押されてよろけた拍子に反物がひとつ零れ落ちる。ころころ転がったそれは豊臣軍が進む道の真ん中で止まった。
拾いに行くわけにもいかず 落とし主はひっそりと道を急いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年6月27日 20時