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「遊んでもらうのはいいけど、飛びつくのはいけないよ。わかった?」


「…きゅう」


「うん、いい子だね ほら呉服屋殿にも謝るんだよ」


紫毒姫は素直な性格なのだろう 開け放たれている縁側からのそのそ入ると霸桜の頭に鼻先を押し付けた。


ごめんね、と言うように小さく鳴く。


「いえ 謝られることでは……」


「ダメだよ呉服屋殿。こういうのは許してもきちんと叱らないといけないんだ」


犬へ躾は繰り返しが肝心のように、竜もまたしかり。やらかしたらその都度なあなあで済ませることなく叱らなければいつまで経っても覚えない。


気分が高揚しても唯桜以外に飛びついたりしてはいけないことを教え込まなければ。

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月27日 20時

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