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｢だって君、絶対あの子に怒鳴るだろうから｣
｢あの子……？｣
｢君が新しい女中と間違えた子だよ。病弱らしいのに怒鳴ってしまってはまた体調を崩しかねない｣
三成は秀吉に従うゆえか 弱い者を好まない。
そんな彼と霸桜を一緒にしてしまえばまた彼は医務室に担ぎ込まれてくるだろう。そうでなくともあの身体だ、戦に出たこともないのに殺気を浴びさせられては毒である。
｢左近君は優しいからね、頼んだんだ｣
｢案内ぐらい私が…次からは申し付けください｣
｢話を聞いていたかな？｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
｢秀吉様の前で倒れたのかよ！？勇気あるねーアンタ｣
｢城を出るまでは堪えようとしたのですが、瞬きをした瞬間に…おや｣
着いてしまった、と密かに思う。
献上の品はすでに別で渡してもらっている。あとは手に持つ詫びの品だけだ。
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年6月27日 20時
