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「昔から、こうなのです」
ゲホゲホと咳の合間に応える。薬が効いてくると少し楽になったのか深い呼吸を繰り返した。
「私は生来 脆弱で…特に肺が弱く」
「やはり生まれつきなんだね そろそろ安定したかな?」
「はい、ご迷惑をお掛けしました。お暇させていただきます」
「本当に大丈夫かい?門まで送らせてもらうよ」
「貴女様が見送ることなど「いいから」
ゴリ押しされては頷かざるを得ない。
途中で霸桜は女中に預けていた市女笠を受け取り 門まで来た。
「そんなものを被っていたらいよいよ女に間違われるだろう?」
「しかしこれがなければろくに出歩けず……太陽の光は私には強過ぎるのです」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年6月27日 20時