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収録が終わって携帯を見ると
Aから着信
折り返したけど出なかった。
今日の夜は友達なと飲みだから
夜は連絡取れないんだけど…
樹電話なんだった?
仕事が終わって
バーに行く前
Aなんでもない
野暮用かな。
既読だけつけて、たくやさんのバーに入った。
たくや「おー、樹」
「お疲れ様です」
たくや「なにする？」
先にきていた友達の横
カウンター席に腰掛ける。
仕事の話とか女の話とか。
友「そういえば、お前のこと紹介してって言われたわ」
「あー今回パス」
友「まだ、誰かも言ってないけど？」
「なんか気が進まない」
今まで彼女からがいても
普通に遊んでた。
別に特に気にすることもなく。
そいや、最近遊んでねぇなーって
自分でも今気づいた
友「どーした？病院行った方がいんじゃね？」
「あほか(笑)」
友「可愛い子なのにもったいない！ね！たくやさん」
たくや「だれなの？」
友「女優の〇〇さん」
「まじ？！」
友「あれ？気が進んだ？」
「いや、会ったこともないし」
たくや「もったいないねぇ〜可愛いのに」
ですよね〜って友達とたくやさんは盛り上がってる。
時間もだいぶ遅くなり
客もほとんどいない。
たくや「一本吸ってい？」
「どーぞどーぞ」
タバコを一本咥えて火をつける
そのジッポ…
「あっ」
たくや「なに？」
「いや、なんもない」
後ろの棚に置かれたジッポ。
やっぱり紛れもなく
Aの家にあったジッポのひとつ。
なんかみたことあると思ってたらたくやさんのか。
今思い返せば
ここは会員制のバーで芸能人とか社長とか
誰かの紹介とかでしか入らないのに
一般人の看護師をしているAが
なんでここのバーに出入りできるのか。
それは、、、
たくやさんの女だから…？
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月24日 22時
