20 ページ21
「ガチャ」
零「行ってきます」
誰もいない部屋にそう言う
言う必要は無いんだろうけど癖のようなもので直すのは諦めた
高校生活2日目
本とかでは普通はウキウキ？と舞い上がるらしい
まぁそれは「普通」の場合に限るけど
高校になってからも電車通学は変わらない
零「もうちょい近い所に越せばよかったな〜」
まぁ今の家もそこそこいいところだし、しょうがない
「次は〜○○駅、○○駅でございま〜すお忘れ物の無いようご注意下さ〜い」
と、恐らく駅名以外誰も聞かれないであろうアナウンスが流れた
(でもこうゆうアナウンスも業務の一つだからしょうがないんだろうね)
そんな事を思いながら電車を降りる
これからこうゆう事が日常になるとこんな些細なことも気にしなくなるんだなと、
特にこれ以上深く考えないようにした
「おはよ〜」
「マジさ〜…」
「昨日のさ…」
「おぉ〜すげーじゃん」
いろんな会話が聞こえてくる
これもまた日常になるんだ
そして校門をくぐるとすぐに表情を変える
何の「関心」を持たない顔から
初めての物に舞い上がる「元気」な顔へ
これもまた身につけた術(すべ)だ
私はただ、辛い思いのしない生活が送りたいだけだ
だから標的にされないように、
「目立たず」、「目立ちすぎず」
をやっている
教室に入れば挨拶だってするし、そこそこの友情関係もある
それが理想かな
ク「あ、桜さん…だっけ？おはよう」
零「うんあってるよ！○○さんだよね！おはよう！」
「零、おはよう」
このクラスで私を零と呼ぶのは5人だけ
零「あ、おはよう！5人とも！昨日ぶりだね！」
若「おう…昨日ぶりだな！」
上「なんだ？昨日ぶりって…」
小「えっと、昨日会ったからじゃない？」
翼「そうゆうもん？」
黒「美門先生、言葉遊びってやつじゃないかい？」
零「昨日会ったばっかりだけど仲いいんだね！5人とも」
上「まぁ小学からの付き合いだからな、五月蝿い(うるさい)やつもいるけど、」
若「なぁんだと！もう一回言ってみろ！」
上「あぁ言ってやるよ！お前は五月蝿い！バカ武！」
若「なんだとバカ杉！」
翼「また始まったよ、若武先生と上杉先生の乱闘」
零「おぉ〜喧嘩するほど仲が良い、だね」
こうゆう会話をしていると、昔の自分が報われる
そんな気がする
時々、私は何をしたいんだろうと思う
私はまだ迷っているのだろうか
「強い私」を作る事を
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
choco milk(プロフ) - 素敵な物語、ありがとうございます！これからも頑張って下さい！更新された瞬間最速でみにいくので！ (2023年3月23日 12時) (
レス) id: 01d07cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
まや - 遅くなりましたが‥泣きました‼泣ける物語です✨更新よろしくお願いします🙇♀ (2022年8月12日 13時) (レス) @page40 id: d6360398c5 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 皆の声がそろった所とってもステキです！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年3月25日 19時) (レス) id: e52252f038 (このIDを非表示/違反報告)
藤雨 - 更新待ってます。頑張ってください。 (2020年5月19日 10時) (レス) id: b1acaa5d0c (このIDを非表示/違反報告)
jolin(プロフ) - ごましお @Project KZさん» ご期待くださいっ！！ (2019年5月13日 1時) (レス) id: ed35393462 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こはる x他1人 | 作成日時：2018年6月25日 22時
