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KZ視点

「昨日ぶりだね!」

「仲がいいね!」

そう言う彼女は普通の高校生にしか見えなかった

あの日、俺らが見た色のない瞳をした彼女と照らし合わせても

何処をどうやっても似つかない

それでも「アーヤ」と「零」は同一人物ではないか

そう思う

何もかも違くても

仲間だった頃の感じがあるのだ

舞い上がるような感じがある

だけれど「零」とは出逢ったばかり

この思いが確信に変わった時

俺らは零に必ず聞く



「俺らともう一度仲間になってくれないか?」



「アーヤ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
零視点


先「ほら〜席につけー」

零「あ、じゃあね」

KZ「おう/うん」


いけないけない

一瞬自分を見失うところだった

あの人達と話す時は少し距離をとっておかなくちゃ


先「え〜じゃあまずは出席をとる」


そうやって順番に確認をしていく

そうすると次の話題に移る


先「え〜では授業の前にうちの学校ならではのテストについて話す」


「うちの学校ならではのテスト」と言うのは「成績テスト」の事だ


うちでは新入生の成績がどれくらいか確かめるテストがある

偏差値やIQ、苦手科目、得意科目、全体での順位、これらの事などがでる

それを基準に1年でどれだけ伸びるかを争う

つまりこのテストで最初の「差」がつくということだ


(でもまぁ、このテストで最下位だったとしても将来、有名企業に勤める事の出来るくらいだ)


学校では下の方でも、社会に出れば上の方だ


つまりどの順位でも良いということだ



「目立たず」、「目立ち過ぎず」



今年の新入生は170人くらいだ


その中間を狙う



私は完璧になった



でも、それを見せつければ目立つだろう

だから成績をコントロールする事にしたのだ


少なくとも悪い成績ではないように


あの6人は上位の方だろう

私はその少し下を這いつくばっていればいい

そうすれば平和な生活ができる


「なんであんたなんか…」

「あんたみたいな底辺はふさわしくないのよ」


もう、そんなことは言わせない




あれ?



でも私完璧になる必要あったの?



だって高校で偶然出会っただけで本当は会うはずなかったんだよね



そうしたら繋がりはなくなったんだよね?



じゃあ私は完璧になっても意味がなかったってこと?



いや、そんなはずない



だって平和に生きる為に



生きる為に…


どうして私、、







完璧になろうとしたの?

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choco milk(プロフ) - 素敵な物語、ありがとうございます!これからも頑張って下さい!更新された瞬間最速でみにいくので! (2023年3月23日 12時) (レス) id: 01d07cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
まや - 遅くなりましたが‥泣きました‼泣ける物語です✨更新よろしくお願いします🙇♀ (2022年8月12日 13時) (レス) @page40 id: d6360398c5 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 皆の声がそろった所とってもステキです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年3月25日 19時) (レス) id: e52252f038 (このIDを非表示/違反報告)
藤雨 - 更新待ってます。頑張ってください。 (2020年5月19日 10時) (レス) id: b1acaa5d0c (このIDを非表示/違反報告)
jolin(プロフ) - ごましお @Project KZさん» ご期待くださいっ!! (2019年5月13日 1時) (レス) id: ed35393462 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こはる x他1人 | 作成日時:2018年6月25日 22時

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