「光」は知っている 2

仲間じゃないもんね ページ4

こ〜そっり…

ア「ただいま〜…」

誰もいないよね…？

こ〜そっり…

黒「アーヤ」

ギクッ！

ア「あ、お、起きてたんだね黒木君」

黒「うん。アーヤがこっそり家を出たときにね」

バレてるー！

黒「他のみんなも起きてるから…」

あ、終わった…

黒「説明してね？アーヤ？」

もしかしたら、「影」よりもみんなの方がやっかいなのかも

若「で、なんでこんな時間に外に出たんだ？」

ア「えーと」

(ごめん！みんな！嘘つくね)

ア「知り合いから連絡があってちょっと外に出てたんだよ」

ごめんね。これだけは絶対に言えない…

小「本当に？」

ア「本当だよ」

上「じゃあ俺からも一つ」

ア「なに？」

上「その首の包帯、取って傷を見せてくれ」

ア「それは…」

上「お前はある練習をして傷が付いたって言ってたけどどんな練習をして首に傷ができるんだよ」

う！

上「スポーツの練習だったとしても首に傷なんて普通できない」

言い返せない…

確かに武器の練習をしたとしても首に傷なんてできない

若「アーヤ頼むよ。俺たち仲間だろ？」

ア「わかった…」

傷だけなら…

(それに…)

みんなを信じないと仲間じゃないもんね

「シュル」

ゆっくりと包帯を外す

ア「はい」

みんな驚いてる

そうだよね…

普通こんな獣にひっかかれたみたいな傷なんてできないもの

黒「アーヤその傷…」

ア「どうやってできたかは言えないけど私が包帯を取らなかったのはこの傷を見られたくなかったからだよ」

ア「わかってもらえる？」

みんな…

翼「わかった…」

翼…

翼「アーヤは話したくないんでしょ？だったらいいよ」

小「しょうがないよね」

若「だな…」

上「あぁ…」

ア「ごめんねみんな…」

若「よし！じゃあ寝るぞ！諸君！」

さすがリーダー切り替えが早いね

小「そうだね」

翼「寝よう」

上「だな」

黒「おやすみアーヤ」

ア「おやすみみんな…」

ごめんね…みんな…

もしいつか本当に言える時が来たら…

その時はしっかり話すね…

本当にごめんね…

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