ジョジョドリーム短編集だぜ！！！

一部スピードワゴン@お菓子作り。 ページ7

キッチンから突然騒音が鳴り響いてきた。
ジョナサンとツェペリさんは出掛けている。今家にいるのは私とスピードワゴンの二人。

まさかと思いキッチンをそっと覗いてみると、案の定キッチンにはボウルやら泡立て器やらが床に落ち、そんなぐちゃぐちゃな中であわわわと慌てるスピードワゴン。

私を見るなり涙目で
｢あっ、A！助けてくれっ！！｣とすがり付いてきた。

ついついため息をついてしまうが、涙目で私の手を掴むスピードワゴンを見るとどうしても放っておく訳にはいかなくなる。

事情を聞いてみると、どうやらジョナサンとツェペリさんにお菓子を作ってあげて、帰ってきた二人を驚かそうとしていたが、ことごとく失敗して、丁度来た私に手伝ってもらおうとしたそうだ。

A｢……で、何を作るのよ…。｣
スピワ｢！て、手伝ってくれるのかッ！？じゃあ俺クッキー作りたいんだ！！｣

無駄に女子力の高い選択だ。
スピードワゴンは時々本物の女子の私より乙女になる。

A｢んじゃ、まず材料は？｣
スピワ｢はいよっ！｣
そんな感じでのんびりと作り始めた。
まずクッキーの生地を作る。
生まれつき手先はまぁまぁ器用な私だが、スピードワゴンはどうしても不器用で、生地を作るだけに結構な時間をかけてしまった。
それを私が少しずつ教えながら手伝う形になった。

さて、生地も作り終わり、後は焼くだけだ。
立ち上がり、レンジに向かおうとすると、しばらく座ったり立ったりを繰り返していたせいか軽く立ちくらみが起こった。

ふらっ、と倒れそうになると、体が引っ張られた。
スピードワゴンの顔が目の前にある。どうやら倒れそうになった私を急いで抱き抱えてくれたようだ。

その後、平然とスピードワゴンと私はクッキーを焼き始めたが、今思えばかなり恥ずかしい状態にお互いなっていたのだ。

そして、帰ってきたジョナサンとツェペリさんにクッキーを振る舞った。

スピードワゴンはジョースターさんに褒められたと嬉しそうだが、こちらはそれどころではなかった。

だが、｢A！手伝ってくれてありがとなッ！｣と喜びながら私の頭を撫でるスピードワゴンを見ると、自然と笑顔になってしまう。

また二人きりでお菓子作りをしてみてもいいかもな、なんて思ってしまった。

三部ジョセフ@お月様。→←ジョルノ・ジョバァーナ@王子様とお姫様。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す