ジョジョドリーム短編集だぜ！！！

花京院典明@同棲。 ページ1

朝。小鳥がさえずる頃。

布団から出て、背伸びをすれば、キッチンから溢れてくるいい匂い。

A｢……おはよ。今日も早いねぇ｣
花京院｢君が遅いんじゃあないかい？｣
そう言われて、時計を見てみればまだ６時。全然遅くないじゃあないか。花京院の時間は狂っているのだろうか。

花京院とちょっとした同棲が始まったのは、僅か一ヶ月前。
腹に穴が空き、誰もが死んだと思った。だが、奇跡的に一命を取りとめたのだ。
後遺症として、車椅子になってしまったけれど。

そんな状態なのに毎日早起きして頑張って朝食を作ってくれる。そんな優しくてお人好しな花京院が大好きだ。

そんなことを思っていると朝食ができた。
花京院はリハビリのおかげで、字を書いたり箸を持ったりすることができるようになった。

──あぁ、愛しい。
ふと、そんな気持ちがぐんぐん溢れてきて。
気がつくと、花京院に箸を差し出していて。所謂、｢あーん｣をしていた。

はっとして赤くなりながらも箸を引っ込めようとするとぱしっと引っ込めようとした腕を花京院が掴んできた。

そして、ぱくっと食べた。

平然と｢ん、おいしいね｣と笑う君と、君の大好きなさくらんぼのように赤くなってしまった私の頬。

こんな笑顔を見せられたら、この頬が完全に冷めるのは当分先になるだろう。

ジョセフ・ジョースター@お友達。→

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