あまったる 【原神】 【短編集】

終 ページ29

『カーンルイア。ですよね』


ガイアさんは目を伏せた、いつもの笑みはなく真剣な表情で、


『...私の祖父の祖父とかの遠い所にカーンルイア人がいて、知ってたんです』


瞳孔が、菱形の形をしていること


「なんだ、やっぱり知ってたのか」


悲しそうな顔をして私を見る、いつものガイアさんじゃない


「そういうことだ、俺はやめた方がいい」


『なんでですか』


「カーンルイアと関係があるんだ、お前より先に死ぬよ」


『なら、』


ここでガイアさんを帰したくなかった


ガイアさんの大きな手を掴んで、彼なら振り払えるけど、そんなことしないような気がして


『私も死にます。ガイアさんと一緒に』


悲しみと驚きの混じる顔は、見ていて苦しい


『だから、好きって言って』


握っていた手を引かれガイアさんの胸板に突っ込む


「ずっと好きだ」




しってる？


私はあなたのことずっと好きだったんだよ

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