あまったる 【原神】 【短編集】

続 ページ20

『テイワットに遠くて、銀河にすこし遠くて、実物もなくて人間の想像上の楽園は！』


「お前、5歳ほどだろう、そんなに真意に近づいてどうする」


ある村に一人の少女がいました


少女といっても5歳でした


と言っても平民の子で


一歳で話の内容を理解して


3歳で世界について学び、


四歳で文字を書けるようになって


5歳だけど5000年生きた仙人くらい大人びていました


『んー、わかんない』


『だって、知ってもきっと何も未来は変わらないし、変わらせようと思わないから』


「本当に5歳か？」


フードを被った大きな男の人が村に来ていました


少女は歌が上手で、瑠璃百合を育てていました


その男の人は沢山の質の良い瑠璃百合がいるらしく、この少女のところにきたのだ


まあその男はモラクスで、瑠璃百合は貢物だったのだが


『んーと、じゃあ約束しよう』


「約束？」


長身の男、もといモラクスは、約束という響きが違和感があったらしい


『うん！瑠璃百合をあげる代わりになにかちょーだい！』


「なにか、とは...」


うーんとうなって、精神年齢5000歳、実質年齢5歳の少女は


『恋がわからないから、恋がしたい！私をお嫁にして？』


という爆弾発言をかました


「それが望みなら良いだろう」


そんなモラクスもころっと行ってしまった


「だがそれだと契約になるぞ」


『うんいいよ！けいやくね！』


『でも罰をあたけなきゃだね』


一体この詐欺5歳は契約をなんだと思っているのか


『じゃあ私の最初の質問の答えを忘れたら』


「忘れたら？」


『岩喰いの刑！』


これで冒頭に戻る

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