クルル曹長の妹は甘いもの好き19【ケロロ軍曹】 (ページ23)

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【ギロロ猫と少尉は知っているであります】

《誰でも大切にしてる物ってありますよね？今回はそんなとっても大切な物のお話》

『zzz』ｸﾞｰ

ﾉｼｰ
『んぅ.....』

重い.....この感じ前にも.....

ﾊﾟﾁｯ
「にゃー」

『.....またお前か。私のお腹に乗らねぇでくれるか？』

ﾑｽｯ
ﾌﾐﾌﾐ
『フミフミもダメ.....ﾊｧ』

しゃあねぇ。起きるか

ﾑｸｯ
『ﾌｧ〜.......またギロロ先輩の所か？』

「にゃー♪」

『わかった。送ってくよ』

ｽﾀｽﾀｽﾀ
ｷﾞｨｰ
私は門を開け、庭へ向かった。

「にゃん」

ギロロ「.....」ﾎﾞｰ

猫は可愛らしい肉球を見せ、ギロロ先輩に向かって挨拶をしたが、気づいていない様子だった

『？ギーローロ先輩。また猫が来たよって......？』

ギロロ「......」ﾎﾞｰ

『「？」』

私と猫はギロロ先輩の手元に持っているものを見た

『「......」』ﾑｯ

また写真見てる！

ギロロ「......」ﾌﾌｯ

うわっ！この顔ガルルが私に向けてくる顔そっくり

ﾑｽﾑｽｩ
ｽｯ←メガホン
『ｽｰ......ギロロ先輩！！』
「んなぁァァァァ！！」

ギロロ「どわァァァァァァ！！」ｷｰﾝ

ﾊﾞﾀﾝ
ギロロ先輩は大きな声にびっくりし、後ろに倒れてしまった。

『「ﾌﾝｯ」』ﾌﾟｲｯ

ギロロ「なっなんだお前らか？脅かすな」

ギロロ先輩は落とした写真を拾おうとした瞬間、

ﾋﾞｭｰ
ギロロ「あぁー！？どぉ！」

『「？」』

ギロロ「待てェェェェェ！！」

写真は風に飛ばされて行き、空高く飛んで行ってしまった。
そしてあろうことか、

ﾊﾟｸｯ
ギロロ「ギェェェェェ！？」

鳥に写真を奪われ、飛んで行った

ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ギロロ先輩は唖然とし、やり場の無い手を空に向けていた。

『「.....」』

どうしよう.....

『あの.....ギロロ先輩？』

ギロロ「.....」

ギロロ先輩は無言で涙を流してこの世の終わりかってぐらいの絶望した顔になっていた。
猫も心配して声をかけるが、聞こえていない様子だった。
なんだよ.....やりにくいな

『.....帰ろ』

ｽﾀｽﾀ
ギロロ先輩.....写真がなかったら力が出せないんだよな。侵略に支障が出たらまた前みたいに戦力を押し付けられる......

ﾄﾝﾄﾝ
『？』

「にゃーにゃー」ｸﾞｲｸﾞｲ

猫は頭で私の背中を押し始めた

『なんだ？』

ﾄﾝﾄﾝ
猫はドアをトントンと叩いていた

『開けて欲しいのか？』

「にゃ」ｺｸｯ

『？わかった』

ｶﾞﾁｬ
『ほら』

「にゃー♪」