クルル曹長の妹は甘いもの好き19【ケロロ軍曹】 (ページ20)

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冬樹「いくら頑張っても....無理なものは無理なんだ！本番だってきっと....情けない姿を皆に見られて....終わりなんだ！」

ふーん......

ギロロ「...... 情けなくって.....何が悪い」

冬樹「？」

『私達思うんだよな〜。一等になることが全てじゃあないってな』

冬樹「.....」

ギロロ「俺達が言いたいのは、お前にとって重要なのは.....

苦手なことに立ち向かっていく勇気だ！」

冬樹「勇気.....」

『どんな辛いことにも飛び込んでいく勇気.....だな』

冬樹「.....」

冬樹は苦しい顔から真剣な顔に変わった。
私としたことがらしくねぇ言葉使っちまったな。

ギロロ「ﾌﾝｯどうしようとお前の勝手だがな。帰るぞA」

『へーい』

ｽﾀｽﾀｽﾀ
帰って甘いシュークリーム食べよっと思いながら帰ろうとした瞬間、

冬樹「ギロロー！Aちゃーん！」

ﾋﾟﾀｯ
ギロロ『「......」』

ﾊｧ.....しゃあねぇな

ﾀｯﾀｯﾀｯ
冬樹は腰にロープを巻き、タイヤを引っ張っていた。タイヤの上には私とギロロ先輩が乗っていた。

ケロロ「ゲロ？冬樹殿.....？」

隊長とタママくんはやっと包帯が取れたのか、再びギプスをつけていた

ｻﾞｧｰ
ﾀｯﾀｯﾀｯ
雨の日でも冬樹は走り、ギロロ先輩は地球(ペコポン)人スーツを着て、自転車を漕ぎながら冬樹についていき、私はと言うと、

ｶﾞｧｰ
『.....』

傘をさし、自分のフライングボードで冬樹を追いかけていた
めんどくさい.....けど、兄貴が買ってくれた可愛いカッパと長靴と傘が使えたからこれはこれでいいな。こういう雨の日しか使えねぇから

トレーニングルームでは冬樹が背中に私とギロロ先輩を乗せて腕立て伏せをしていた。

『*水平な姿勢にしねぇと終わった後、腰が痛くなるぞ』
*作者の実話

冬樹「わかった」

ﾀｯﾀｯﾀｯ
次はリュックにギロロ先輩を入れ、私を頭に乗せたまま、神社の長い階段を走って登っていた
最後まで登りきり、ゴールした冬樹は清々しい気分になっていた

運動会当日

ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
冬樹は覚悟を決めたような顔で走者を待っていた。

夏美「ほらママ！冬樹が走るわよ！」

秋「頑張れー！冬樹ー！」

小雪「今の所冬樹さんのチームがトップですね！」

モア「って言うか、順風満帆？」

夏美と日向秋、東谷小雪、モアそしてアンチバリアを張って冬樹の応援をしていた。