幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ10)

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康二『今日は俺、Aの家行けへんから歓迎会楽しんで来てな！くれぐれも飲み過ぎとお持ち帰りされないように注意やぞ！(。･`з･)ﾉ』

昼休憩のとき、スマホ画面に目を通せば康二からLINEが入っていてなにかと思えば…(笑)

「なにこの最後の顔文字(笑)」

本当に過保護な幼馴染みだな～…と、思いながら一人休憩室で康二のLINEの文面で失笑。
とりあえず『はいはい(笑)』とテキトーに返信しておいた。

仕事を終えてから、ある程度の人数が集まった宮舘さんの歓迎会。会社の近くの居酒屋の大部屋を幹事が貸し切り予約して行われた。
毎年、この居酒屋での歓迎会が定番になっているので特になんの新鮮さもなく、社員は皆なんとなく雰囲気で座った座席配置で。

人数がいる割には奇跡的に宮舘さんの座っている所から、真っ正面や真横ではないけれど真正面のその右側に座れただけで彼の視線に少しでも入れる！と一人で嬉しくなった。

ちなみに宮舘さんの両隣は、愛海ちゃんの予想通り『グイグイ猛アタック系女子』が、我が先にと陣取ってしまい…、正面の席は空気を読んで歓迎会主催者である幹事の専務が座った。

専務「それでは、ただ今から新しくうちの会社に勤めることになった宮舘くんの歓迎会を始めます！」

専務の始まりの挨拶から、次に乾杯の挨拶になって皆のグラスにお酒やノンアルコールビール、ジュースなどが注がれる。私はお酒が苦手なので最初はオレンジジュースにしておいた。
上司が酒を飲んだら、社員に必ず『お前も飲めー！』と言ってくるタイプの人が多いため最初のうちはとりあえずジュースにしておく。

「それでは、乾杯！」という掛け声で皆、近くの社員と乾杯グラスを合わせる。流れとして一口、グラスの飲み物に口を着ければ甘いオレンジジュースの味が口に広がった。

乾杯が終わってしまえばあとは自由なもので、
皆それぞれ隣の人や近くの席の社員との会話に盛り上がる。

目の前のテーブル上に置かれている飲み放題コース付きのつまみ料理の、枝豆や唐揚げなどを各々つつきながら、最近の仕事の話やら最近始めた趣味のゴルフ話など…たわいもない話でそれぞれ盛り上がっている。

私はというと…正面右の宮舘さんを視界にいれつつとりあえず目の前の唐揚げを自分の取り皿に何個かおいてから一口食べてはみたけれど…

「………。」

どうしよう、特に何もすることが無い。