幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ11)

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○ ページ11

仲の良い愛海ちゃんはここにいないし…
私の右隣は専務だし自らは話しにくい、左隣は既に違う人と話しをしているし正面の女子社員は…

「宮舘さんって休みの日は何されてるんですか？」

宮舘「僕は、基本的に家で溜まった家事を片付けてますね。仕事の日はどうしても家事は後回しにしてしまうので」

「宮舘さんって家事できるんですね～！凄いです～」

宮舘「まぁ、男一人暮らしでもそこそこにできるほうかもしれないですね。後は洋服集めとか好きなのでショッピングとか好きです」

「彼女さんとショッピングデートとかですか？それとも一人で？」

宮舘「残念ながら彼女がいないんで一人でです(笑)」

宮舘さんのその一言に『えー！彼女いないんですかー！？』と驚いた声を出しながらも目の奥がギラギラしている私の正面の女社員さん。

凄いな…、さりげなく休みの日の過ごし方から彼女いるorいないまで会話を持っていける技術とそれを堂々と聞けるコミュニケーション能力の高さ…是非私も身に付けたいくらい…

でも、その女子社員と宮舘さんの会話を聞き耳たてながら思うことは私にとって、宮舘さんについての情報が増えたこと。

休みの日は家事をこなす、趣味は洋服集めで彼女はいないと。

なるほど…、聞けば聞くほど私と真逆である。

私の場合、休みの日は泥のように寝ていて気づけばお昼過ぎのことが大半だ。
家事は当たり前だが休みだろうと仕事だろうと放置しておく。

休みの日にわざわざ外に出るのが面倒なので、基本は家の中で過ごすのだが、あまりのインドア生活ぶりを見かねた康二が、自分が休みの日にわざわざ私を外へ連れ回して『昨日、給料入ったからAの好きな服買ったるよ！』と羽振り良く買ってくれた服を外出時は着てるくらいでこれといって洋服が好き人間という部類ではない。

考えれば考えるほど、私って凄い干物女かも。
いや、むしろ干物以下なのではとすら思ってしまう…