幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ34)

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「今から作るのでAさんは、ゆっくりしていてください」そう言って宮舘さんは私をリビングのソファに座らせ、テーブルにアイスティーを用意してくれた。

「あの、なにか手伝えることは…」

宮舘「Aさんは、お客さんですからここでゆっくりしててください。後は僕が全部用意しますから」

と、今日もロイヤルな雰囲気満点で優しく微笑みながら私にそう言ってくれた宮舘さんの言葉に「ありがとうございます」とお辞儀しながらホッとした自分がいた。

手伝いたい気持ちは大いにあるが、料理出来ない具合が露見すると思うとゾッとするから…
私が料理出来ないという事は宮舘さんは知ってるだろうけど、いざそれを目の当たりにされるとなると想像するだけで恐ろしい…

なんだかんだでまだ野菜炒めすらまだ自分の
家で作っていないので、ローストビーフを作る手伝いなんていくらお手伝いでも足手まといになるのは目に見えてるし…

私が、自分の料理に関する出来なさ具合に情けなさを痛感している間に宮舘さんは、スーツの上着を脱いでワイシャツの上から手早く黒のエプロンを着てキッチンに立っていた。

エプロン姿で、しかもワイシャツ袖を腕捲りしている宮舘さん。いつもにも増してカッコよすぎて直視できない…！！
チラッとみただけで鼻血を出しそうなレベル。

以前から、スーツ姿でも男らしい体つきだなとは感じていたが、いざワイシャツだけになるとさらに、たくましい姿がハッキリとわかって胸キュンどころか胸がときめき爆発しそう。

腕の筋肉とか、その袖を捲っている部分のところとか後ろ姿さえカッコいい…！！

直視できませんとか思ってる割には、先程出されたアイスティーを飲みながら、しっかり宮舘さんの姿を目に焼き付けている私…(笑)
だってこんな機会もう二度と無いもんね！
今日のうちにしっかりと宮舘さんの姿を目に焼き付けておこう。

そういえば、夏野菜カレーをこの前私の家に作りに来た康二がオレンジ色のエプロンしてた気がするけど…私、エプロンなんて何年間くらい着てないだろう。

学校の家庭科の授業で着てた以来記憶に無いし、今の自宅にエプロンなんて存在しないからたぶん実家にあるかさすがに捨てたか。

私もいつかエプロンを着て台所に立つ日が来るのだろうか…そもそも、まだ料理をしようという意欲が湧かないからエプロンなんて二の次か。