幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ33)

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○ ページ33

『宮舘さんが、例のローストビーフをご馳走してくれるそうなので帰り遅くなるね。』
という連絡を康二に送ろうかとメッセージを
打っている途中で、何故私がこんな彼女みたいな連絡を送らなければならないんだ？と思い、結局メッセージを送信するのは止めておいた。

そして、正直に社会人としてどうかと言われるかもしれないが、休憩中も仕事中も脳内が
『仕事終わったら宮舘さんの家…宮舘さんのお家…初めて行く宮舘さんの(以下略)』と永遠に宮舘さんの家に行くことばかり考えて仕事どころではなかった。

だって康二を抜きにして異性の家に行く機会
なんて今までゼロだった私が突然、好きな人の家に行くのはレベル高過ぎるよ…宮舘さんのお家ってどんな感じなんだろうか。

絶対、私の部屋とは比べ物にならないくらいに綺麗で整ってるんだろうなー。
私の部屋と比べるのがおかしいんだけどね…？
私の家の部屋と比べたら、世の中の部屋の大体は綺麗に当てはまるから…。

仕事が終わってから宮舘さんと社内で合流してから宮舘さんの自宅へ向かった道中の記憶は全く無いのだが、口から心臓が飛び出しそうになるくらいドキドキして吐きそうなくらい緊張したという記憶はあり、宮舘さんと何を話したか緊張しててあまり覚えていない…

たしか『最近だいぶ仕事に慣れてきたので今凄く仕事が楽しい』的な事を道を歩きながら私の横で宮舘さんが言っていた気がする。

宮舘「男一人暮らしなので狭い部屋ですが、どうぞ」

「おじゃまします…」

『狭い部屋ですが』と言われて入った宮舘さんの家のリビングは、男一人暮らしなのにむしろ広く感じた。

その理由は部屋がきちんと整理整頓されていて、置いてある物が散乱していないとても綺麗な状態の部屋だからということは目で見てすぐにわかった。

同じ一人暮らしなのに、家でテレビのリモコンを探すのですらテーブルの上の物が大量に置いてあるせいで見つけるのに苦労してしまう私の家と大違いすぎる…