幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ32)

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○ ページ32

愛海「でも、言えることは自分よりも先輩の姫崎さんの告白を断れる事が凄いよ。普通なかなか断りにくいよ？」

たしかに愛海ちゃんの言う通りだ。
私も、社内告白は振られた後が悲惨だと思っているタイプだが、振られた側もだが振った側も気まずいのは目に見えてる。しかも相手が今回のように自らの部署の先輩だったらと考えると…尚更普通なら断りにくいに決まっている。

そんな状況でも告白を断る宮舘さんって、やっぱり独身貴族主義なのかな…
そうじゃなければ告白を断る理由がないよね…？
それとも本当に姫崎さんに興味がなかったからとかなのか…。

私が男なら姫崎さんのように可愛い人に告白されたら、悪い気しないからとりあえず付き合ってみるとかしちゃいそうだけど…モテる男は考えが違うのかな…

その場で愛海ちゃんとの話しは終わりながらも、やっぱり宮舘さんってわからない人だ…
なんて思ってたら、社内の廊下でばったり宮舘さんと遭遇してしまった。

姫崎さんの告白を振ったのは、なんでだろう…
とか疑問は頭から離れないけれど、平常心を
保って会釈と挨拶を軽く彼にしたら「あの…！」と宮舘さんのほうから声を掛けられ、何だろうかと思いながらも、彼の方を振り向いたら…

宮舘「今夜、Aさん何かご予定はありますか？」

「予定ですか？何もないですけど…」

宮舘「この前の結婚式アシスタントでお世話になったお礼も含めてなんですが…」

「僕の家に来ませんか？以前お話ししたローストビーフお作りしますから」と目の前の宮舘さんから言われ、突然の事態に頭に電流が流れたかというくらいに自分の思考がエラーを起こしたのは言うまでもない。

宮舘さんの家…宮舘さんの家…宮舘さんの家！？
今私の頭のなか『宮舘さんの家』っていうパワーワードで埋め尽くされているのですが…え！？

私今、好きな人に家来ませんかって誘われてる！？

「いいんですか…？そんなお家になんて、お邪魔してしまって…」

宮舘「はい、是非Aさんに美味しいローストビーフを食べてもらいたいんです」

そんな下心全く無しの美しい瞳でニッコリ微笑み顔で見つめられると断れない。

そもそも断る理由が無いです！
なんなら下心がいまだに消えない私がなんか恥ずかしいです…なんならお家に招いてくれることに対して期待しちゃってる自分がいます…