見た目はJK中身はアラサー

身長 ページ29

「あれ？君玲王くんじゃない？」


一触即発な雰囲気の中明るい声が通る


御影「あ？」



「御影コーポーレーションの息子、あれ？違ってた？」



御影「チッ、つーかなんで気安く名前で呼んでんだよ」



「あーそっか、君いなかったもんね、」



御影「は？」



会ったこともない人に急に名前を呼ばれてさらに御影コーポーレーションという単語にイライラが増す。



「私は君が生まれる前から君のご両親と知り合いだったからね。会う機会なんてたくさんあったけど、君とは会ったことなかったね。」



御影「親父たちと知り合い？」



「なんなら名乗ろうか？」





「はじめまして、八幡 Aです。僭越ながら八幡グループの次期会長として過ごさせていただいております。御影コーポーレーションの一人息子様にお会いでき、恐悦です。」




少し前に出て話し、最後に手を前に持ってきてお辞儀をしたその所作は先ほどの明るさとは打って変わって大人と対峙しているような感覚を感じさせた (まぁ、大人だけど)



凪「八幡 A？」



御影「凪？」



「私がどうかしたのかい？」



凪「すげー、いつもありがと」



「なんの話だい？」



凪「八幡 Aってこのゲーム作った人でしょ。このゲームお気に入りだから、」



ゲーム画面を見せながらそう言う。




「あ、なるほど。こちらこそご利用いただきありがとうございます」



また、さっきと同じように話す



凪「ふーん。なんかそっちより普通の方がいいよ。」



「よく言われます。それと先程からすごく睨まれてるのですが、対処法はありますか？」



御影「お前何者なんだよ。八幡グループの娘は俺も知ってたけど俺がはじめてパーティーに出たときからいなかった。」



「うん。参加してないからね、してないっていうよりできないって感じだけど」



千切「！」



「あと"なんでもできちゃう"御影君さ、」



「君はその態度まずやめた方がいいね。その人を見下したような態度、目上の人に対しての態度、見るに耐えられない。とても同じような教育を受けてきたとは思えないよ」




「私は君より上だ。君と違って私は八幡グループの次期会長という座についている。君がサッカー選手になるとかどうでもいいけど、会社の息子ならある程度の常識はいるんじゃない？」



「実際、私はすべての"実力"において君を上回っている自信がある。」



凪「身長...」



「黙れ。実力って聞こえなかったのか？」

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