【undertale】アンテの世界に転生したけどいろいろと周りがうるさい

3 ページ5

*




サンズ、サンズだ…



十数秒くらいぽかんとしていたのにハッと気づいて、慌てて目をそらす。

大丈夫大丈夫………あっちは気づいてないはず…




この世界にモンスターなるものが存在するのは知っていた。

たしか、1年ぐらい前にモンスターと共生やらなんやら言っていたような気がする。はっきりいって、全然気にしていなかった。高3の時期で、もうそれどころじゃなかった気がする…。クライマックス頃にはコーヒーとエナジードリンクをちゃんぽんしてなんとか気を保っていた。今考えれば非常に狂っている…控えめに言って、地獄。

まあ、そんなこんなで全然覚えていなかった…

『もしかしたら、テレビにフリスクが映ってたかもなぁ…ちゃんと見てれば良かった……』

後悔しても時遅し。というか、まさかこの世界がアンダーテールの世界だなんて、思ってもみなかった…！！


『はわわ……生骨(？)…ヴって言ってる…可愛い……っ』

鼻血が出そうな尊さであります…！あんなもん一般公開(？)しちゃだめだろただでさえ世界一エ○画像が多い骨なんだからさあ…！


サンズは友達らしきモンスターと談笑している。へへへと笑って、楽しそうだ。

守りたい、この笑顔。今なら世界救える。

推しの力とは凄いものである。なんでも出来る気がするんだからな…！


まあ、尊さに悶えるのはこれぐらいにしといて…。流石に学科まで同じということはないと思う。

私は看護学科。お察しの通り夢は看護師だ。

看護学科はほぼ別棟で講義を受ける。別棟の学科は医療系ぐらい、というかおそらくサンズは医療系の学科じゃないだろう。物理学系が可能性高いかもしれない。

たまにある本棟での行事くらいしか会うことはない。


その自室に気づいて、ほっと胸をなでおろした。

ただでさえぼっちなのにこれ以上大学生活に不安要素があったらたまったもんじゃない……



*

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す