序章 ページ1
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夏なのに、とても寒い。
熱が吸い取られていくような感覚がする。
なるほど、これが死なんだ。
今まで死にたくても痛いのが、苦しいのが嫌で死ねなかったのに、こんなにあっさり死ぬとは。
周りがうるさい。視線がうるさい。
こんな重症ならもう助かるなんてことないんだから、一人にして欲しい。
そんな声さえただの二酸化炭素と化して空気中に溶けた。
ああ、これで終わりか。
飽き性があるにも関わらず死にものぐるいで勉強して手を伸ばした夢には最後まで届かなかった。
人生こんなものさ。
涙で夜景が目にしみた。
ふと、光が目に差し込んだ。
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時雨煮(プロフ) - さごのこ*旧真冬のハイビスカスさん» ありがとうございます!!!!!!!!!!!コメント嬉しいです!これからも更新頑張ります!応援ありがとうございます(*´ω`*) (2022年5月12日 21時) (レス) @page10 id: 42f60612c1 (このIDを非表示/違反報告)
さごのこ*旧真冬のハイビスカス(プロフ) - 初コメ失礼します。率直に言います。最高です。転生するやつって最初の方テキトーなのが多いんですけど、そこら辺もちゃんと書いてあって…面白いです!更新頑張ってください! (2022年4月30日 21時) (レス) @page9 id: 8fca6226df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨煮 | 作成日時:2022年3月22日 1時