検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:4,208 hit

. ページ37

.Aside




相田「はい?」


伊月「教師なのに。あなた生徒がこの問題分かりませんって言った時、無理矢理答えさせようとするんですか?何のヒントもなしに、あり得ないですよね?俺には言いようのない怒りをただA先生にぶつけてるだけに見えますが、違いますか?」


相田「別に…違います。担任として、黙っていられなかっただけです。」


伊月「そうですか。それなら良かったです。これ以上堂々めぐりを続ける必要はないと思います。」


大丈夫、かな

相田先生、私達からしたらだいぶ偉い人だし
伊月先生キャラ変わっちゃうし

いいのかな、私と同じくらい
嫌われちゃうよ



相田「…まあ、取り敢えずは気をつけて下さいね。」



「……はい…本当にすみませんでした。」



よ…かった、けど

なんか変な感覚

さっき本気で責められたから

助けられたのとでなんか…

だけど素直に、有難い、今この瞬間だけは

多分、自分のこと私が血迷ってバラすとまずいから
じゃなきゃ、やってくれないよこんなリスク冒して

別にきっと優しさじゃないし感謝を伝える事なんて
ないのだけれど



「ありがとう」


伊月「いえ。」


ちゃんと反応してくれて、良かった

目を見てくれて、良かった

まだ一応、同期だ









.
伊月side



「ありがとう」



懐かしい響き

自分の中の淡い優しい記憶


動揺を隠す為に耐えて余力で最大の声を出した


「いえ」


あの時と見た目は大して変わってないのに


残酷な現実が脳を支配して
結局嫌いになる
自分も彼女も


だけど、ありがとうの時

あの時と同じ儚い表情と

同じ表情を今の俺に見せてくれたから

もう、何でもいいよ


なんかいま、全部消えた



なんでもいい



多分無意識だから、やっぱり魔性だし

やっぱりずるいひと




多分、ずっとだいすきで

簡単には消えない

棲みついたから、消えない


惨めでごめん

拙くてごめん

未熟でごめん


言わないけど伝わればいい


こんな俺が愛してごめんね

.24→←.23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:黄瀬涼太 , 黒子のバスケ , 黒バス   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黄瀬しか勝たん | 作成日時:2020年10月11日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。