【呪術廻戦】1年生は4人……なんです。

44話 ページ45

sideA

そーいえば、伊地知さんと虎杖は合流したのかな…

まあ、問題ないのかな。

泥梨｢母上ぇ…｣

いつの間にか黄泉に抱かれて隣に居た。

A『いつもごめんね。』

ポンポンと頭を軽く撫でると、真っ赤になる。

坊は黄泉に対して凄い顔してる…

黄泉｢そ、そんな…主様の為ですから…｣

九泉｢…｣

羨ましそう…

A『九泉もごめんね。』

頭を撫でると、九泉も真っ赤になる。

九泉｢…い、いえ…ご心配なさらずに…｣

泥梨｢出来損ないの分際で…！｣

A『坊、こっちおいで。』

振り返って私に向かって手を伸ばす。

A『よしよし。』

抱っこして頭を撫でる。

いつの間にかぬいぐるみ噛んでるし…

黄泉に取ってこさせたのかな……

ゆらゆらと動いて坊を寝かす。

「「では、主様。お休みなさいませ。」」

消える2人。

A『坊、おやすみ。』

泥梨｢檻は嫌だ…｣

そんな哀しそうな顔して…

A『良い子。』

坊を隣で寝かす。

A『おやすみ、坊…』

泥梨｢ん。｣


side泥梨

儂が器の傍を離れない理由。

儂の物を奪う不届き者を奈落に落とす為。

泥梨「ゆけ。」

狛犬と地獄犬が門から飛び出す。

母上は呪いには好物のように美味そうに見える。

A『坊…？』

泥梨「……」

寝たフリも時には必要だ。

A『良い子…』

儂を撫でては儂を守るように抱く。

泥梨「……」

黒い影共が母上に纏う。

A『何処にも行かないよ、坊。ここに居るよ。』

泥梨「儂を死ぬ気で守れ。」

A『うん。』

貴様の身は我のモノ。

A『良い子…』

泥梨「母上…」

A『んー？』

泥梨「母上。」

ムクリと起きて儂を抱く。

A『さっき寝たから寝れない？』

泥梨「ん。」

A『少しだけ外出ようか？』

影共が母上から離れん。

窓を開け、外を眺める。

A『星が見えるね。』

泥梨「……」

絶対に母上から離れてなるものか…

これは儂のモノなのだから……

A『おやすみ、坊や。』


sideA

坊が門から何か出した…

A『なんか居たのかなぁ…』

まあいいや。

A『門外に出た者は朝日が昇ると同時に戻れ。』

これで良し。

眠くなったなぁ……

私の腕の中ですやすや寝る坊。

ベランダから部屋に戻り、

ベビーベッドにそっと戻す。

A『おやすみ、可愛い坊や。』

可愛いって起きてる時に言うと絶対に怒るもんなぁ。

可愛いのに。

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