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突然何かに叩きつけられるような感覚に襲われて、思わずうめき声が漏れる。
うっすらと目を開けてみると、いかにも迷惑そうな表情を貼り付けたジョングクくんと目が合った。
「やっと起きましたか」
『ここは…？』
「会社の近くのホテルです。俺、先輩の家知らないので」
辺りを見渡してみると、そこは確かにホテルの一室のようで、私が叩きつけられたのはどうやらベッドの上のようだった。
『私、どうなったんだっけ…』
「俺が電話している間に地面にぶっ倒れてました。体を揺さぶってみても、蹴ってみても起きないから仕方なくここへ」
『え、今蹴ったって言った？蹴ったって言ったよね？』
「話聞いてましたか？仕方なくですよ、仕方なく」
ジョングクくんは呆れたようにため息をついて、ベッドの上から立ち上がる。
「じゃあ俺はもう帰るので、また明日会社で…」
ジョングクくんがそこまで言いかけて口を噤んだのは、私が彼のスーツの袖を掴んだからだった。
動きを止めたジョングクくんが驚いた表情で私を見る。
「あの…」
『え？』
「手…」
『あっ、ごめ…っ』
一瞬、自分でも何をしたのか分からなかった。
ただ離れていく後ろ姿が怖くて、反射的に体が動いてしまった。
あの人のように目の前からいなくなってしまうのではないか。置いてけぼりにされてしまうのではないか。それが何よりも怖かった。
視線を背けながら、そっと彼のスーツから手を離す。
しかし、何を思ったのか彼が離れかけた手を掴み、自分の方にぐっと引っ張った。
一気に狭くなった視界の中にジョングクくんが映る。
私は彼の目に映る自分の姿を見て、ごくんと喉を鳴らした。
「それはずるいですよ」
『な、何が…』
「この状況で引き止めておいて、やっぱりなんでもないだなんて」
その瞬間、ふいうちの口付けが私の口を塞いだ。
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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます！ (2019年9月11日 7時) (
レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね！！！！！？テヒョン、、頑張れ！！ (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年6月30日 17時
