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唇が触れ合った感触に驚いて、反射的に彼の体を押し返す。









思わず唇に手を当てる私を見て、彼は馬鹿にしたように鼻を鳴らした。









「その反応、もしかして訳ありですか?」









突然態度が激変した彼は、もはやいつもの無愛想なジョングクくんではなかった。









私の知らない、知る由もないチョンジョングクだ。









彼はおもむろに私の髪を掻き分けると、さも納得したような声を出す。









「あーこれか」









ジョングクくんが人差し指でなぞるように触れたのは、数日前にテヒョンに付けられたキスマーク。









「先輩、彼氏いるんですね」









なぜだか楽しそうな様子のジョングクくんに、私は眉をひそめた。









『何が面白いの?』

「だって、人の女って余計そそるじゃないですか」









悪びれる素振りもない彼の様子に、これはまずいと感じ取った私は、ベッドの上で身動いだ。









しかし、逃げる間もなくぐいっと両腕を掴まれて、シーツの上に強く押し付けられた。









『やだ、離して…!』

「…本当都合いいですね」

『もう、いい加減に…っ』









次の瞬間、反論しようとして開きかけた口の中に無理矢理舌を捩じ込まれる。









顔を背けようとしても手で押さえつけられ、逃げる間もなくすべて絡め取られて、もう何が何だか分からなくなった。









頬を流れる涙は生理的なものからなのか、それともテヒョンに対する罪悪感からなのか。









それすらも、分からない。









彼は焦らすように太ももをなぞり、ストッキングに爪を立てる。









まずいと思った時にはもう遅く、それはビリビリと音を立てて無惨にも破かれた。









『や…やめ…っ、あっ!』









下着の隙間から彼の指が入り込んだ瞬間、私の身体は反射的に大きく波打った。









「…バレなきゃいいじゃないですか。ね?」









耳元でそう囁かれて、また身体がびくんと跳ねる。









そんな私を見て、ジョングクくんはまた意地の悪い顔をした。









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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます! (2019年9月11日 7時) (レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね!!!!!?テヒョン、、頑張れ!! (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kasu | 作成日時:2019年6月30日 17時

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