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数時間後、私はといえば、トイレの入口の前でうずくまっていた。









どうやら完全に悪酔いしてしまったようだ。









頭痛と吐き気で立つことすらままならない。









このまま飲み会を続けるのは体力的に厳しいけれど、若手だから先に帰るなんてできない。









所詮会社の飲み会なんてそんなものだ。









ああ、調子に乗ってたいして飲めもしない酒をがぶがぶ飲んだ自分を呪ってやりたい。









その時、ふと頭上から聞き覚えのある声がした。









「大丈夫ですか?」









その人は私の隣にしゃがみ込んで、大きな手で背中を優しく擦る。









おそるおそる顔を上げて、思わず固まった。









なぜなら、そこにいたのがジョングクくんだったからだ。









『ど、どうして…ジョングクくんがここに…』

「どうしてって、具合悪そうにしてたから」









立てますか、と私の腕を肩に回すジョングクくん。









「送ります」

『でも、今帰ったら失礼じゃ…』

「ユンギ先輩に送れって言われたので。そこは大丈夫です」









ジョングクくんは私の体を支えながら、ふらつくことなくまっすぐ歩いていく。









密着する体は想像以上にがっちりしていて、可愛い顔立ちをしていてもちゃんと男の子なんだな、なんて考えながら店の外へ出た。









「はい、どうぞ」









ジョングクくんは近くの自販機で買ってきたペットボトルの水を蓋を開けて手渡し、アスファルトのブロックに座り込む私の背中を優しく擦る。









「気分はどうですか」

『うん…少しマシになったみたい。ありがとう』

「よかったです。じゃあ今タクシー呼ぶので、ここでちょっと待っていてください」









そう言って、携帯を手に離れていくジョングクくん。









最初は無愛想で礼儀がないと思っていたが、ジョングクくんは案外優しい。









彼の後ろ姿をぼうっと見つめながら、私はゆっくりと瞼を閉じた。









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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます! (2019年9月11日 7時) (レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね!!!!!?テヒョン、、頑張れ!! (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kasu | 作成日時:2019年6月30日 17時

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