優しい ページ5
白瑛「では、私はもう出ます。2人とも体調には気をつけて」
白龍「その点に関しては姉上の方が心配ですが…」
『もうちょっとゆっくりして行けばいいのに〜…白龍のことは私に任せて頑張って来てね!』
白瑛「ええ」
白龍「A姉上に面倒を見られた記憶はほとんど無いのですが」
『!?!!?………………確かに()』
白瑛「ふふ、その調子で仲良くやってちょうだいね」
『もっちろん!私達姉弟は仲の良さだけなら帝国随一だからね!!』
白瑛「信じているわ。それでは」
『またね〜!!!……白龍が泣かない、だと…!?』
白龍「泣きませんよ、何歳だと思ってるんですか!?」
『あはは、アンタ姉さんのこと大好きじゃない』
白龍「……姉上のことも割と好きですよ」
『割とって何!?割とって!!』
『え、結婚?』
紅玉「…そうなのぉ……バルバッドの国王とよぉ…どんな方かしら」
『…嫌なら嫌って言ってくれたら私、陛下に直談判でも何でもしに行ってあげるわよ』
紅玉「!だ、ダメよぉ!!Aお姉様は陛下に目をつけられているんだから!」
『え、そんなこと本人目の前で言う?()まぁ私陛下の命に従ったことほとんどないもんね…ま、でも娘にこんな顔させる父親なんて殴ってやればいいのよ』
紅玉「……フフっお姉様はいつも力技ね」
『それくらいしか出来ないからね〜!……私も一緒に行こうかな、バルバッド』
紅玉「え?」
燈夜「!姫様。なりません」
『何で?妹が心配だから着いていくってことの何がいけないの??』
燈夜「今回の件は紅玉様に任せられた案件。姫様は結婚式当日に紅炎様方、御兄弟と共に祝宴に参加するだけです」
『…つまんないわね、燈夜』
燈夜「!」
紅玉「い、いいのよぉ!燈夜ちゃんの言うことが正しいわぁ。お姉様は帝国の大切な戦力だもの。私なら大丈夫だから」
『普段フラフラしてる奴が数日いなくても関係ないでしょ?燈夜。すぐに支度しなさい。私は陛下に許可を取ってきます』
燈夜「………かしこまりました」
紅玉(お、お姉様が「許可」を…!?)
『紅玉、ちょっと待ってて!』
紅玉「!は、はい…!!」
バタンッ
燈夜「…申し訳ございません、紅玉様。姫様は家族を大切にお思いになる方です…一度決めたら折れません」
紅玉「分かってるわ。お姉様は、とっても優しい方だもの」
燈夜「…そうですね」
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紅桜夢 - とっても面白かったです。 (2021年11月9日 8時) (レス) id: 20dd92ba69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もみじおろし | 作成日時:2021年10月14日 23時