心の声で恋をする (ページ5)

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5.脈なし？脈あり？ページ5

ym.side
どうしよう。質問しすぎて聞くことなくなってきた。

実を言うと謎すぎる先輩に惹かれてたりしててさ//

コンコン
山田『先輩いる～？』

有岡「あれ、山田じゃん。」

山田『大ちゃん！久しぶり。』

有岡「俺からため口でいいって言ったけど、遠慮なさすぎな。」

山田『そんなことより、あの先輩は？』

大ちゃんには興味ないんだけど。

有岡「お弁当忘れたみたいで学食を買いに行ってる。」

山田『普段お弁当だったんだ。』
ガラガラ
伊野尾「っ！？」(なんで山田が！？)

山田『噂をすればなんとやらですね。』

まだお昼じゃないのに買いに行ったのは誰にも見られないようにするためかな。

噂になってないのは、噂にならないくらい隠れて行動してるってことだ。

悪いけど、今日は心の声聞かせてもらうよ。先輩の気持ちが知りたい。

山田『お弁当は自分で作ってるんですか？』

伊野尾「・・・」(なんで答えなきゃいけないんだよ。)

山田『面倒くさがらず答えてください！自分で作ったんですか？』

伊野尾「、う、、ん。」(こいつにだけはお弁当見せたくないな。)

なんかめちゃくちゃ嫌がられてない？

俺、嫌われてるよね。脈無し決定じゃん。

山田『ていうか大ちゃんは先輩の声聞いたことあるの？』

有岡「あるけど、すでに話せなくなってた途中だったし今とそこまで変わらない感じだよ。」

山田『確か中3の時に先輩と出会ったんですよね。』

有岡「うん、同じクラスになったんだ。」

だとしたら、伊野尾先輩も大ちゃんも今高校2年生だから、

山田『え、2年前にはすでに話せなくなってたってこと？』

有岡「ま、まぁそういうことになるのかな。」

伊野尾「・・・」(いらないこと聞くなよ。そしていらないこと言うなよ。)

山田『ごめんね。あの、先輩、放課後もう一回来るからさ待っててくれない？』

ダメもとで告白をしようと聞いてみると、面倒くさそうにうなずく先輩。

断らないのは優しいから？それとも・・・