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「お待たせしました。ミルクと砂糖はこちらをお使いくださいね。」
ことりと控えめに皿を置く音を、木目の効いた板材が吸収する。
カウンターに戻る間に一口含んだらしい彼は、ケーキを前に刮目した。
「ん、おいしい。このケーキ誰が作ってるの？」
「ケーキは店長お手製です」
コーヒーも季節に応じて豆が変わりますので、いつでもお楽しみいただけますよ。と笑む。
彼は称賛の言葉を告げ、他愛のない話も受け入れてくれた。
三門第一に通っていて、ここで働き始めまだ慣れない事や、公式の提供により玉狛支部の存在を認識していた事。
ボーダー公式のホームページなんて余り見ないなぁと天井を仰ぐ彼は、今度一緒に来るね。と告げる。
騒がしくなりそうだと冗談めかす笑顔は優しくて、素敵な仲間に囲まれているんだなぁと勝手に安心してしまった。
しばらくして綺麗に皿を整え席を立つ迅さん。財布を取り出す彼に今日はよろしいですよ。と微笑むと、再び端正な青が刮目する。
避けたと思ったのに。と呟く彼に首を傾げれば、こっちの話。と笑んだ後、別に払えるんだよ？と冗談めかす。
「っふ、私からのお礼です。受け取ってください」
これくらいしか出来ることはないけれど、厚かましかったかなぁと少し後悔した為、今日だけですよ。と彼に倣い冗談めかしてみる。どっちもどっちだろうか。と笑顔の内で後悔は止まらない。
「そっか、永遠にサービスなんてのは？」
「ううん、山々ですけれど、私の財布の中身が川に」
「っふは、冗談だよ安心して。」
流れてしまいます。と手をぱっと広げる私に、くつくつと笑う迅さん。
お礼なので。と再び謙遜すると、ようやくお言葉に甘えてくれる。
可愛い子におごってもらえるなんてラッキーだな、とにんまり笑む口ぶりもまた、私への気遣いだった。
「とんでもないです。寧ろ私が押し付けてしまったものなので」
嬉しくてつい。と微笑む私にそんな事ないと告げた彼は、思い出した様に口を開く。
「一番大事な事聞き忘れてた」
「いかがなさいました？」
「お名前、教えて？」
こてん、と首を傾げる彼。仕草が本当に可愛らしい、と心臓が跳ねる。
「っ…AA、です」
上ずりそうになる声を抑え零す私に、確かめる様にAちゃん、ね。と笑む彼。
「また来るね、ありがと」
ふわりと微笑み手を振る姿に頭を下げ、未だ高鳴る鼓動もそのままだった。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きます〜！ (2016年9月14日 7時) (
レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです！！ほのぼの感が最高です！更新楽しみにしてます！ (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を！！嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね！頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2016年8月17日 15時
