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8 質問 ページ9
「そういえば………まだ名前を聞いてませんでしたね」
ふと聞いてきて、まだ名前を告げていない事に気がついた。
でも、昔の名前は……
「えっと……Aです！」
思わず口にしてしまった、本名とは違う名前。
でも、本当の名前は嫌い。
「Aですか……。いい名前ですね！」
魔女様が笑いながら言う。
一瞬だけ、何故か悲しかった。
「あぁ！あと、無理に敬語は使わなくてもいいですよ。私はやめるし」
「え？えっと……分かりました」
「あと、色々と聞きたい事があるんだけど…」
魔女様からの質問を全て答えていく。
年齢を教えた時に魔女様の顔が少し険しくなっていたのが気になった。
でも、すぐに元の笑顔に戻ったから触れないようにした。触れちゃいけない気がした。
わたしがどうして、狼に追われる目に遭っていたのかは聞かれなかった。
きっとわたしの事を気遣っての事だと思う。
顔をあげると、魔女様と目があった。
微笑んでいたけど、目の奥はなんの感情もこもってないように見えたのは気のせいでしょうか？
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作者名：【人外計画】エリッチ | 作者ホームページ：http
作成日時：2015年1月8日 0時
