【人外企画】赤死の魔女と白い猫【名前変換オリジナル】 (ページ7)

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「あーもー……」

家の裏の木にもたれて、魔女はイラつきを隠さないまま、独り言を口にする。

「大体は予想できた事だけど……依頼とか復讐で来たらどうすんだよ…。ふざけんなっての………」

魔女が考えているのはあの猫又ではなく、彼女に封印術を施した者についてだ。

猫又の妖力がどれ程のモノかは不明だが、もしも長寿ならそれなりの力も備わっているもの。

仮定として、もしもあの猫又が強力な妖だとすれば、封印術をかけた者はそれよりも上の実力者だろう。

だからといって、万が一相対した時に、自分が負けるとは思わないが。

「……つまり、術をかけたヤツは、強いかもしれないって事？
面倒なヤツがいるなぁ……」

強い力に溺れたモノは、強い支配欲に囚われる。

「どこかの火妖精みたいに、ここを征服するとか言い出さなきゃいいけど……」

自身を撤退直前まで追い詰めた妖精達を思いながら、魔女は虚空を見つめていた。