【人外企画】赤死の魔女と白い猫【名前変換オリジナル】 (ページ3)

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2 白い猫ページ3

わたしは、主様から嫌われていた。

一生懸命頑張って、術を使えるようになった。

主様の役にたてるように。

主様と一緒にいれるように。

結局、捨てられた。

『鬱陶しいから』だって。

わたしはただ、認められたかっただけなのに。

悲しいな。捨てられた所を、主様は助けてくれたのに、結局飽きたから捨てられた。

猫の姿に変えられて、封印のお札が貼ってある首輪をつけられて、狼がたくさんいる森に捨てられた。

すぐに、小さい狼が噛みついてきた。

たくさん狼が追いかけてきた。

死ぬのが怖い。

どうせ死んじゃうけど、逃げた。

目の前に、大きな狼がいる。

狼が飛び出してきた瞬間、氷の塊になって、落ちて砕けてしまった。

ほうきを持った女の子がいた。

昔見た本で、魔女はほうきに乗って空を飛び、魔法で火や氷をだすって書いてあった。

そして、魔法で人を殺す、怖い存在だって。

でも、そうは見えなかった。

今、わたしを両手で抱えて空を飛んでいる女の子は、怖いと思えなかった。

優しい人にも見えないけど、怖い人にも見えない。

でも、助けてくれた。

ちょっとだけ、話してみたい。

女の子の腕の中は温かくて、気が遠くなっていく。

(おやすみ)

そんな声が、聞こえた気がした。