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食欲より恐怖 ページ9
ほお
彼女は目の前の光景に少々驚いていた
あのあとすぐに食堂を訪れたが
この人数
この規模
最近は見ていない景色だった
たくさんの部員が、彼女を見ていた
それもそうだ
彼女の存在はまだ、監督や部長のような関係者
そして沢村しか知らないのだ
他の者から見れば、彼女は部外者
食堂は一気にざわつきで溢れかえった
「おい」
突如、後ろから声をかけられる
そこには、怪訝そうな顔をした厳つい男が1人
彼女はそのみてくれに、少なからず恐怖を覚えた
「ガキが、どうやってこんなとこ迷い込んできよったんや」
関西弁で責められる
彼女は静かに
「…」
「うおっ！？なんで泣くんじゃ！！」
泣いた
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作者名：かわしき | 作成日時：2016年1月23日 23時
