無痛症系美少女の恋心*心が痛いと感じたの* (ページ31)

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心配性？ページ31

素直に口をあける。

「・・・やっぱり」

何がやっぱりなのか尋ねようと口を開くと赤い雫が手の甲に垂れた。口元を拭うとベッタリと赤い液体がついた。

「舌噛んじゃったみたいだね。吃驚した？ごめんね」

こういう事ってたまにあるから気にしなくて大丈夫なの。噛みきっていなければ窒息死することもないから
舌をだしたままそういうと霧野はAの腕を掴んだ

「なぁに？」

「・・・ん。」

ピチャリと音を立てながら手の甲についた血を舐める霧野。おお、なんとシュールな光景。

「汚いよ」

「汚くなんかない」

・・・汚いよ。

「俺は痛くないから大丈夫っていうのが理解できない。だから病院とかしょっちゅう連れてく事になると思う。」

「何で？」

「お前が心配だから。」

有難う。

「だからお前も俺にちゃんと付いてくるんだぞ？」

「ん。約束してあげてもいいよ」

「とりあえずガーゼとかで・・・」

なぜか霧野のカバンに入ってたガーゼで止血してから霧野はすぐに帰ってしまった。もうちょっと遊んでいたかったけど喋るのが辛いだろうと心配してくれたので我慢我慢。

また、遊んでね。
そう言ったら当たり前だと微笑み、まだ水じゃ落ち切らなかった跡が残っている方の手にキスをしてくれた