未練、想い【五条悟】

・謝罪 ページ16

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「ごめんなさい。」

ずっと、どれほど言いたかったか。




『五条？』




ダンマリな五条。

……呆れた？




「僕から言うべきなのにさ、なんで先に言うの。」




しかも今。と付け足される。




『や、ごめん……、』

「僕の方こそ本当にごめんね、あの時嫌味ばっかり言って。」




目は見えないけど多分、いや絶対真剣。

しばらく会っていない、元彼女とはいえ今も思い続けてるからわかる。




「ホントあの時余裕なくてさ、Aと離れてからどれだけ大事だったか気付いたよ。

何回も会いに行こうと考えて、行かなくて、意気地なしさにウンザリしたよ。」

『…私も、本当に心が折れながら京都行ったよ。
たった一言いえなくて、どれだけ後悔したかわからない。』




ごめんね、と呟く。




「じゃあさ、「先生ー！おわったよー！」」

『早かったね、おかえり。』




五条が何か言いかけたとこに1年生が帰ってきた。




「伏黒がガンガン祓っちゃう、私1人でも行けたっつーの！」

『落ち着いて釘崎さん、』

「……あれ、なんで泣いてんのよ、」

『え？……あ、ほんとだ。みんな帰ってきてホッとしちゃった。』

「嘘だ！このクズにいじめられた？！Aさんかわいそう！」

「女の子は泣かせちゃダメだぞ！……よすよす、どっか痛いか？」




優しい1年生に、大丈夫だよ、ちょっとセクハラされただけ、と笑う。




「伏黒ー！ワンコ出して！ワンコ！こういう時はねもふもふしたら治るのよ！」

「…玉犬。」

『みんなありがとう、大丈夫だよ。』




かわいい1年生達に囲まれて幸せだ。





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